希少性の追求: 本来の自分らしく生きるために

本来の自分らしく自由に生きるためには、人生を他人にコントロールされないことがとても大切です。

 

他人に主導権を渡してしまうと、さまざまな制約を受け、本来持っていた自分らしく生きる自由を諦めないといけなくなってしまいます。

 

自分の人生をコントロールされない、自分が生きたいように生きていく権利を100%取り戻すために、希少性のある尖った人材になることを徹底して追求する姿勢を貫いてほしいと思います。

 

どんな小さな池でも良いので、その池が世の中で必要とされている限り、そこでNo.1になることであなたの人生のコントロール権を取り戻せます。

 

SMAPの歌に、「ナンバーワンよりオンリーワン」と言うのがありましたが、それこそが私のような凡人にとって最も勝算の高い人生の戦略です。

 

私が繰り返し主張している人材市場での希少性の追求は、あくまでも凡人が取るべき戦略であって、その逆で、小さい頃から勉強がすごくできて、東大・ハーバード・オックスフォードのような最高学府を卒業し学歴的に頂点に立つ強者・非凡人は、(大企業や中央省庁に入ってそのまま出世街道を突き進む)従来の王道の生き方を突き進むのが最適解なのでしょう。

 

従来型の現在の社会システムに上手く適合できている彼らは、このシステムで優位に戦えるので、新たな戦略を必要としないのです。

 

つまり、我々のような凡人が取るべき戦略は、(ラスボス的な)強者に最適化されたルールが支配するメジャーな市場で勝負するのではなく、小さくても良いからラスボスが入ってこない、自分が有利になる市場を意図的に選択し、そこでNo.1を目指すものです。

 

戦略とは、「戦を略す」と書くとおり、可能な限り徹底的に直接的な戦いを避けることです。

 

間違っても、同期のあいつに絶対負けたくないから、今年の売り上げは俺が一番になるために死に物狂いで売るんだ!みたいな、単細胞の営業マン的な努力をしないでください。

 

仮に同期のあいつより多く売れた先に、何が残りますか?優秀な営業マンとしてのプライドでしょうか?社会は広く、あなたより優秀な営業マンは無数にいます。

 

ヤンキーがタイマンはって、どちらかがぶっ倒れるまで殴り合って、相手に勝ってゴリラのように胸を叩いて雄叫びを上げていても、人生をコントロールできるレベルのキャリアを築くことにおいては、ほとんど意味ないのです。

 

だって、もっと強いヤンキーなんていくらでもいるし、一生殴り合ってても、それが人生をコントロールすることにならないですよね?

 

ビジネスの世界で殴り合いをするのは、本当の戦略がないからです。

 

ビジネスの世界は、ルールが明確に定められたスポーツとは違うことを、しっかりと理解しましょう。サッカーを卓球のボールでやっても良いし、なんだったら審判と前日に飲み行っても良いですし、審判の奥さんの誕生日にプレゼントして家族ごと味方につけても良いのです。

 

ビジネスでは、法を犯さない限り、自分が最も戦いやすいようにルールを変更すれば良いだけなのです。

 

いまの世界秩序は、主に欧米のアングロサクソンが作っています。彼らは、自分たちに都合の良い仕組み・ルールを作り、そこで絶対的王者として君臨することを自然にやってのけます。

 

スキーのジャンプ競技などで、日本人が欧米人を打ち負かすと、なんだかんだ文句をつけて自分たちが有利になるようにルール自体を変更する事例をいくつも見たことがありますよね?

 

スポーツマンシップという高尚な理想を掲げて、決められたルールの中で最善を尽くそうと努力する日本人には理解し難いかもしれません。しかし、自分に都合が良いように最適化するルール変更は、スポーツの世界だけでなく、政治・ビジネスの世界でも日常的に行われています。

 

居酒屋で文句を言って思考停止に陥っている場合ではなく、アングサクソンの狡猾さを直視して、彼らのアプローチから学べることが何かないか、考えることも大事です。

 

我々のキャリア人生に当てはめると、自分の戦いやすいフィールドを見つける、それがないのであれば、新たなフィールドで自分がルールを作れば良いのです。

 

あなたは、学校を出て、たまたまその会社に入って、たまたまその仕事をしているだけで、あなたの才能も戦い方も全く関係なく、偶然いまの仕事をしている人がほとんどです。

 

(あなたが営業だったら)その会社でその製品を売りたい!と、小学校の時に思い描いていた訳ではないですよね? 

 

一旦、これまでに会社や先輩から教えれた会社人間としての立ち居振る舞いの洗脳から、綺麗さっぱり自由になりましょう。

 

まずは、あなたの才能(強み)に根ざした、いまの会社に依存しない、あなたが勝てる戦い方(方程式)を見つけましょう。

 

その上で日々の業務を通して、見つけた戦い方を磨き上げていき、人材市場での希少性を獲得することを通じて、会社に依存することなく自らのチカラで稼げるようになってください。

 

このリンカーンの有名な格言を思い出してください。

 

「もし木を切り倒すのに6時間与えられたら、私は最初の4時間を斧を研ぐのに費やすだろう」

Abraham Lincolnエイブラハム・リンカーン

 

目の前の敵を倒すことに全力投球する雄叫びゴリラになるのではなく、まずはしっかり地に足をつけて、市場での希少性を発揮する自分だけの戦い方・武器を磨き上げていきましょう。